2017年4月

[ 連載 ]

読みたいから書く!

第9回 エラスムスとモンテーニュに見る寛容性の探究

まだ、20~21歳のころだったと思う。大学闘争は新左翼各派の分派闘争が熾烈になるにつれ、表面的なデモの動員数などより、かかわっていた人たちが精神的に貧しくなるのが分かってしまう情況だった。そのころ、マルクス主義というのは理屈っぽいユダヤ人が書いたキリスト教の新しい経典じゃないのかなどと感じ、根が近け[ 続きを読む ]

[ 特別記事 ]

カエサルの食卓――古代ローマ料理再現

第1回 皇帝と粗食

 午後六時の教会の鐘の音に誘われて、我が家のキッチンに立つ。そろそろ自家製のパンチェッタの食べごろだし、ローマの友人ゆずりの「サルサ・ディ・ポモドーロ・フレスコ」の作りおきもあったっけ。2000年代の初頭、歴史研究のためイタリアに渡った私の冷蔵庫にはかの国の食材が多い。イタリア留学中、自由気ままに五[ 続きを読む ]