
[ 特別記事 ]
いま、「歴史」を問いなおす
関曠野ロングインタビュー第2回 日本・ネーション・貨幣
聞き手:三室勇+編集部
私は特に「日本的なもの」を評価しているというつもりはないのです。ただ、私の議論の前提になっているのは、ネーション(nation)という存在があるし、ネーションという枠組みで歴史を考えるべきだということです。民族=ネーションというのは近代ヨーロッパで生まれた政治社会の新しい在り方です。[ 続きを読む ]
エヌ・ティ・ティ出版のウェブマガジン
―― 本・情報・自由の先端をつなぐ ――
[ 特別記事 ]
関曠野ロングインタビュー第2回 日本・ネーション・貨幣
聞き手:三室勇+編集部
私は特に「日本的なもの」を評価しているというつもりはないのです。ただ、私の議論の前提になっているのは、ネーション(nation)という存在があるし、ネーションという枠組みで歴史を考えるべきだということです。民族=ネーションというのは近代ヨーロッパで生まれた政治社会の新しい在り方です。[ 続きを読む ]
[ 連載 ]
第7回(特別編) 青木昌彦氏の制度観について
瀧澤弘和
スタンフォード大学名誉教授の青木昌彦先生が逝去されてから,早くも一年以上が経過した.この間,青木先生がかかわりを持ったさまざまな団体主催で多くの追悼集会が開かれ,私の知っている限りでは今後追悼号が予定されている専門雑誌もある.私自身,2016年3月27日に開催された進化経済学会全国大会のなかで,青木[ 続きを読む ]
[ 連載 ]
第7回 瓜二つ? トランプ新政権とおめでたきリベラルにみる米国の病巣
増田悦佐
就任前後のアメリカの新大統領ドナルド・トランプの言動、そして閣僚人事を見ていてつくづく感じるのは、かれの基本方針がいわゆる「民主党リベラル」の中でもとくに、なんの根拠もなく、「アメリカは本来、経済強国のはずだ」と確信しているおめでたい連中の主張をほぼ全面的に受け入れているという事実だ。もしこれで、ト[ 続きを読む ]
2030年の情報通信技術――生活者の未来像
NTT技術予測研究会[編著]/篠原弘道[監修]
今後の情報通信技術の発展の可能性を予測し、年齢・性別・居住環境・国籍などが異なる5人のペルソナ(仮想的人物像)を設定して、2030年の具体的な生活の姿を描き出す。
食の未来のためのフィールドノート(下) 「第三の皿」をめざして:海と種子
ダン・バーバー[著]
「現代アメリカのフードシステムと、そのあるべき未来の姿について、雄弁且つ思慮深い考察をしている。この喫緊の問題について、非常に希有な視点から新たな一石を投じている。現代人の必読書」(アル・ゴア元アメリカ副大統領)
文化進化論――ダーウィン進化論は文化を説明できるか
アレックス・メスーディ[著]/野中香方子[訳]/竹澤正哲[解説]
近年、人間行動の進化に対する関心が高まっている。単に遺伝子の影響からのみ進化を説明するのではなく、人間の「文化」についての学習や継承の影響を科学的な手法で検証する分野が成長してきた。本書はこうした進化論アプローチの最前線を展望する。