連載

第1回『ヨーロッパ文明の正体』(下田淳)を読む

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読みたいから書く!

第1回『ヨーロッパ文明の正体』(下田淳)を読む

バルザックは、「そんなに立て続けに長編小説を書いていて、ネタ切れで困ることはありませんか?」といった質問をされて、こう答えたそうだ。「いや、1冊書くと必ず脇役や端役でこいつは1冊の主人公になると思えるキャラクターが2~3人出てきます。そして、その人間が映える舞台をつくってやれば、勝手に動き回ってくれ[ 続きを読む ]

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社会科学の制度論的転回

第2回 主体の「合理性」とはなにか ――新古典派経済学の「人間観」

前回の末尾で,なぜ人間観と社会観にこだわるのかということについて述べたが,もう少しこのことについて敷衍しておこう.たとえば「20世紀社会科学の人間観」というような言葉で,私が意味しているのは,社会科学がその理論の中で想定している人間観のことである.[ 続きを読む ]

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イエスの魚釣り

第1回「善い話」をやめる

 「善い話」をすることに疲れている! ここ10年ほど、私は、キリスト教を中心とした倫理思想に関心を寄せてきた。キリスト教という一宗教の中心には「隣人愛」という、だれ彼かまわず助けるという無防備極まりない倫理がある。私はこの倫理のこだわりのなさ、そして気前の良さに惹かれてきた。[ 続きを読む ]

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社会科学の制度論的転回

第1回 制度的人間観に向けて

制度的現象にみちあふれる日常経験 まず,以下のような日常的経験の記述から始めてみよう. 身なりを整え,自宅を出て駅へと向う.今日は朝から大事な会議があるのでいつもよりも急いでいる.こんなときは他人の家や畑を横切って近道することが頭がよぎるが,いつも通りに決められた道に沿って歩いていく.自動車が来ない[ 続きを読む ]