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第11回 『傘寿まり子』(おざわゆき・講談社)

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マンガこそ読書だ!!

第11回 『傘寿まり子』(おざわゆき・講談社)

20年くらい前だろうか。若い女性の間で、「将来、かわいいおばあちゃんになりたい」という言い方がちょっとだけ流行したことがある。私は「かわいいおばあちゃん」という言い方になんとなく違和感をもち、「かわいいおばあちゃんになるくらいなら、むしろクソババアになったほうが楽しそう」と心の中でこっそり考えていた[ 続きを読む ]

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新聞の正しい読み方

第3回 小説・映画にみる調査報道(2)

「シン・ゴジラ」や「君の名は。」のヒットに隠れてあまり目立ちませんが、テレビや新聞などマスコミを舞台にした映画が、日米で相次いで公開されています。前回の小説に続き、映画が描くスクープの風景から、近年の調査報道が抱える問題や困難さについて考えたいと思います。[ 続きを読む ]

第10回『所得倍増伝説 疾風の勇人』(大和田秀樹・講談社)

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マンガこそ読書だ!!

第10回『所得倍増伝説 疾風の勇人』(大和田秀樹・講談社)

 時は終戦からわずか二年後の1947(昭和22)年。まだ東京のいたるところにヤミ市があった時代、大蔵省次官の池田勇人の前に元総理大臣・吉田茂が現れる。 いつ終わるとも知れぬGHQ占領下、日本の独立を目指すという吉田の言葉に共鳴した池田の、怒涛の政治人生が始まる…![ 続きを読む ]

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新聞の正しい読み方

第2回 小説・映画にみる「調査報道」(1)

新聞記者に仕事の醍醐味を問えば、真っ先に「スクープ(特ダネ)」が挙がるでしょう。世間で知られていない事件や問題を最初に見つけ出して世に問う高揚感は、一度経験すると忘れられなくなるものです。 読者もまた、スクープを目にすれば心を揺さぶられるのではないでしょうか。驚き、怒り、続報を待つワクワク感……。ジ[ 続きを読む ]

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読みたいから書く!

第5回 ナチスは絵に描かれているほど黒くはなかった

2003年9月に草思社から単行本で刊行され、2015年8月に同社文庫に収録されたロバート・N・プロクター著、宮崎尊訳『健康帝国ナチス』は、いろいろ考えさせられるところの多い本だ。「悪魔は絵に描かれているほど黒くはない」という英語のことわざがある。悪評ばかり聞かされてきた人に会い、悪役ばかり振られてき[ 続きを読む ]

第8回 『ヒビコレ――公民館のジョーさん』 (かたおかみさお・双葉社)

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第8回 『ヒビコレ――公民館のジョーさん』 (かたおかみさお・双葉社)

『ヒビコレ』の舞台は、田舎でもなければ都会でもない、古くからの住人と新しい住人が暮らす郊外のとある町。町の公民館(正確には、区民館)に勤める若い女性・大野城灯(おおのじょうあかり)は、ジョーさんと呼ばれていて、仕事を通じて地域の人の役に立つため日々軽やかに奮闘中だ。体調のよくなさそうな妊婦さんには声[ 続きを読む ]

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新聞の正しい読み方

第1回 デジタル時代に「紙」の読み方を学ぶ意義は?

『新聞の正しい読み方――情報のプロはこう読んでいる!』の発売から3カ月が経ちました。毎日新聞、マイナビニュースなど各種媒体でも取り上げられ、近く3刷が書店に並ぶ予定です。 5月19日にはジュンク堂難波店のご厚意で刊行記念トークイベント「新聞を10倍活用する術」を開かせていただきました。今回は、その際[ 続きを読む ]

第7回 『響 ――小説家になる方法』(柳本光晴・小学館)

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第7回 『響 ――小説家になる方法』(柳本光晴・小学館)

  ある文芸雑誌の編集部に、新人賞の投稿原稿が届く。応募要項を無視したその作品「お伽の庭」は、とてつもなく革新的な内容だった。連絡先すらわからない謎の作者の名は「鮎喰響」。この作品に、そして作者の才能に惚れ込んだ若手編集者・花井ふみは、なんとか作品を世に出したい、と必死に手を尽くす。その投稿者の正体[ 続きを読む ]