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第12回 『アレンとドラン』 (麻生みこと・講談社)

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マンガこそ読書だ!!

第12回 『アレンとドラン』 (麻生みこと・講談社)

 田舎から東京の大学に進学した林田(リンダ)。単館系の映画を好むサブカル女子の彼女は、思う存分映画を楽しめる環境で趣味に突っ走るあまりか、大学では少し浮きがちな存在だ。ある日、SNSを通じて知り合った趣味の仲間と直接会うことになるが、相手は「教養」をひけらかしてくるおじさんで、あげく襲われそうに。[ 続きを読む ]

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カエサルの食卓――古代ローマ料理再現

第3回 肉料理に世界は宿る

「古代ローマのコロッセオの下の部分は居酒屋になっていて、剣闘士試合で殺された熊やライオンの内臓が煮込まれ、客に供されていた」といったかなりキワモノ的な食習慣を大学の教授に教え込まれた私が、生まれて初めて食べた古代ローマ式の食べ物が「クミンのパン」だった。[ 続きを読む ]

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読みたいから書く!

第9回 エラスムスとモンテーニュに見る寛容性の探究

まだ、20~21歳のころだったと思う。大学闘争は新左翼各派の分派闘争が熾烈になるにつれ、表面的なデモの動員数などより、かかわっていた人たちが精神的に貧しくなるのが分かってしまう情況だった。そのころ、マルクス主義というのは理屈っぽいユダヤ人が書いたキリスト教の新しい経典じゃないのかなどと感じ、根が近け[ 続きを読む ]

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カエサルの食卓――古代ローマ料理再現

第1回 皇帝と粗食

 午後六時の教会の鐘の音に誘われて、我が家のキッチンに立つ。そろそろ自家製のパンチェッタの食べごろだし、ローマの友人ゆずりの「サルサ・ディ・ポモドーロ・フレスコ」の作りおきもあったっけ。2000年代の初頭、歴史研究のためイタリアに渡った私の冷蔵庫にはかの国の食材が多い。イタリア留学中、自由気ままに五[ 続きを読む ]

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第8回 戦争国家アメリカの「不思議」を実感した二冊

ちょうど東芝がほぼ100%近い買収を余儀なくされた原発部門だけに身を縮めたかつてのアメリカ総合電機最大手の一角、ウェスティングハウスがいかに惨憺たる含み損の山かが明らかになったころ、またしても北朝鮮の新たな核実験疑惑が浮上し、明らかに北朝鮮工作員が関与した現キムジョンウン第一書記の長兄、キムジョン[ 続きを読む ]

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社会科学の制度論的転回

第7回(特別編) 青木昌彦氏の制度観について

スタンフォード大学名誉教授の青木昌彦先生が逝去されてから,早くも一年以上が経過した.この間,青木先生がかかわりを持ったさまざまな団体主催で多くの追悼集会が開かれ,私の知っている限りでは今後追悼号が予定されている専門雑誌もある.私自身,2016年3月27日に開催された進化経済学会全国大会のなかで,青木[ 続きを読む ]

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第7回 瓜二つ? トランプ新政権とおめでたきリベラルにみる米国の病巣

就任前後のアメリカの新大統領ドナルド・トランプの言動、そして閣僚人事を見ていてつくづく感じるのは、かれの基本方針がいわゆる「民主党リベラル」の中でもとくに、なんの根拠もなく、「アメリカは本来、経済強国のはずだ」と確信しているおめでたい連中の主張をほぼ全面的に受け入れているという事実だ。もしこれで、ト[ 続きを読む ]

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新聞の正しい読み方

第4回 米大統領選、「予想大外れ」の教訓

1月20日、ドナルド・トランプ氏が次期米国大統領に就任します。常識破りの大統領が世界をどう変えていくのか、世界の人々が固唾をのんで見守っています。選挙キャンペーン中に世間を騒がせた「公約」の数々をどこまで実現するつもりなのか予測がつかないこともあり、しばらくは日本のメディアも積極的に解説や分析を掲載[ 続きを読む ]