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資本主義の本質について――イノベーションと余剰経済 書影

資本主義の本質について――イノベーションと余剰経済

コルナイ・ヤーノシュ[著]/溝端佐登史/堀林巧/林裕明/里上三保子[訳

ハンガリー出身の社会主義研究の泰斗であるコルナイ・ヤーノシュによる資本主義研究序説。 資本主義の本質を、「イノベーション」と「余剰経済」とし、イノベーションが起こりにくく、モノが不足する社会主義経済と比較しながら、資本主義システムの相対的な優位性を説く。
旧社会主義国における実体験、またアメリカをはじめとする数多くの資本主義国での教員経験に裏打ちされた「資本主義システムの擁護」は、本書の白眉。ハイエクの『隷属への道』、フリードマンの『資本主義と自由』といった古典にも比する一冊。

食の社会学――パラドクスから考える 書影

食の社会学――パラドクスから考える

エイミー・グプティル/デニス・コプルトン/ベッツィ・ルーカル[著]/伊藤茂[訳]

私たちが毎日食べているものには、目に見えないさまざまな力関係が織り込まれている。包摂と排除、伝統と革新、工業化する食とオーガニックの流行、飽食と飢餓など、「食」にまつわるパラドクスを切り口に、複雑化する現代の食文化をとらえたユニークな「食の社会学」。人類学、社会学、地理学、政治経済学、歴史学の最先端の知見を総動員し、「食」を通して社会のあり方を読み解く。

成長戦略論――イノベーションのための法と経済学 書影

成長戦略論――イノベーションのための法と経済学

ロバート・E・ライタン[編著]/木下信行/中原裕彦/鈴木淳人[監訳]

アメリカのシンクタンク、カウフマン財団による研究プロジェクト「法律とイノベーションおよび成長」の研究成果の書籍化。イノベーションを生み出し成長を促すためには、法制度や政策、規制のあり方が重要である。金融、情報ネットワーク、高等教育、移民政策、土地規制等々のさまざまな専門家が集結して、知恵を持ち寄り、経済を阻害しない法のあり方について考察。「成長戦略」が喧伝されるものの、有効な施策を打てない日本にとっても、学ぶべき議論、事例を豊富に収録している。

文化進化論――ダーウィン進化論は文化を説明できるか 書影

文化進化論――ダーウィン進化論は文化を説明できるか

アレックス・メスーディ[著]/野中香方子[訳]/竹澤正哲[解説]

近年、人間行動の進化に対する関心が高まっている。単に遺伝子の影響からのみ進化を説明するのではなく、人間の「文化」についての学習や継承の影響を科学的な手法で検証する分野が成長してきた。本書はこうした進化論アプローチの最前線を展望する。

シンギュラリティ――人工知能から超知能 書影

シンギュラリティ――人工知能から超知能

マレー・シャナハン[著]/ ドミニク・チェン[監訳]

イギリスの人工知能(AI)研究の第一人者によるAI入門書。
本書では、「全脳エミュレーション」などの最先端のAI研究を手際よく解説し、さらにAIの政治・経済的インパクト、AIと意識の問題、そしてシンギュラリティ問題までを、さまざまな思考実験を通して考察する。
はたしてシンギュラリティはやって来るのだろうか?

  ※シンギュラリティ:人工知能が人間の知能を超える「特異点」のこと。

イギリス風殺人事件の愉しみ方 書影

イギリス風殺人事件の愉しみ方

ルーシー・ワースリー[著]/中島俊郎/玉井史絵[訳]

古今東西、残酷な殺人事件や処刑に興味を引かれるのはなぜか?  イギリスのヴィクトリア朝から現代に至る殺人事件を紹介しながら、メディア、小説、映画などが生み出す消費としての「殺人事件」現象の過程をつぶさに検討していく。
好評『暮らしのイギリス史』の著者が放つ、異色の文化史第二弾!

証券化と債権譲渡ファイナンス 書影

証券化と債権譲渡ファイナンス

高橋正彦[著]

金融取引としての債権譲渡は正面から議論されることは少なく、法律学と経済学の隙間に落ち込み、盲点になっている。そこで、金銭債権譲渡の形態をとるさまざまな金融取引の総称として、証券化より上位の概念である「債権譲渡ファイナンス」を提唱し、考察の対象と内容を証券化に限らず、よりいっそう拡充することで、民法学と金融論という水と油のような両分野を発展的に融合する。