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1933年を聴く――戦前日本の音風景 書影

1933年を聴く――戦前日本の音風景

齋藤桂[著]

近代化=西洋化から、近代化=国粋化への転換点で
ひずむ音に狂わせられる人々を、私たちは笑うことができるのか?

世界がファシズムに傾斜していく境ともいえる1933年。日本において1933年は、それまで近代化が西洋化とほぼ同義であったのに対して、国粋化という形の近代化を目指すという方向へ転換していく年に当たる。
そうした時代状況を反映して、音と音楽においても多様なかたちでその転換期のひずみが現れている。1933年の音と音楽に関連するユニークな出来事を通して、〈戦前〉の日本社会の空気を浮かび上がらせ、それ以前/それ以後の連続と断絶を描く。

ジェイン・オースティンに学ぶゲーム理論――恋愛と結婚をめぐる戦略的思考 書影

ジェイン・オースティンに学ぶゲーム理論――恋愛と結婚をめぐる戦略的思考

マイケル・S-Y・チェ[著]

恋愛小説はゲーム理論の最強の教科書だ

経済学をはじめ社会科学や様々な分野でますます注目されるゲーム理論。本書はカズオ・イシグロも敬愛するイギリスの代表的作家ジェイン・オースティンの恋愛小説を読みながら、ゲーム理論を解説する話題作。最先端の理論に大きな示唆を与え、オースティン研究にも新たな視点をもたらす、ゲーム理論、文学研究双方にとって刺激的な必読書。

営繕論――希望の建設・地獄の営繕 書影

営繕論――希望の建設・地獄の営繕

内田祥士[著]

【 建築・都市レビュー叢書 】   

リノベーションはなぜ困難なのか?  

「営繕」とは、もともと「営造」の「営」と「修繕」の「繕」からなる熟語で、千数百年に及ぶ歴史を持つ専門用語であったが、近代社会における建築の工業化において、その意味するところから「建設」が除かれ「修繕」に限定されたうえ、退屈で創造性が欠如したものとして捉えられるようになった。
しかし昨今、リノベーションという言葉に象徴されるように、新築するよりも、古いものを修復・修繕して再利用するという流れが生まれつつある。そこで、「営繕」を単なる修繕から解き放ち、本来の意味での「営繕」に換骨奪胎することで、現代建築の未来は広げることを目指す。

AIが変えるクルマの未来――自動車産業への警鐘と期待 書影

AIが変えるクルマの未来――自動車産業への警鐘と期待

中村吉明[著]

危機か? チャンスか?EV、自動運転、シェア、コネクテッド・カー、
激変する世界市場のなかで、既存の自動車メーカーは生き残れるのか?
はたまた、新たなプレイヤーが覇権を奪うのか?

AI、自動運転、シェア、クルマの未来はどう変わるのか。
AIと日本の自動車産業とのかかわりを、技術的側面、産業的側面のみならず、制度的側面も含めトータルにとらえ、その現状を分析する。
インダストリー4.0、シェア、自動運転、コネクテッドカー、電気自動車(EV)等、最新のトピック・動向に関する、さまざまな情報とデータを駆使しながら、日本の自動車産業をAIの進展にフィットさせて、生きのこる道を描く。

憲法で読むアメリカ現代史 書影

憲法で読むアメリカ現代史

阿川尚之[著]

レーガンからトランプまで。米国の三権分立、抑制と均衡の物語。

1980年代のレーガン政権以降、社会を揺るがした数々の判決事例を鍵に、大統領・最高裁・議会の三権分立の物語を通して読み解く「アメリカ現代史」。最高裁判決の礎となる米国憲法は、1776年の建国以来、自由と民主主義の精神を掲げ、アメリカの政治や社会のあり方を決定づけてきた。ロイヤーにして憲法政治学の第一人者である著者が膨大な資料を精緻に読み込み、立憲民主主義と超大国アメリカの真の姿に迫る意欲作。『憲法で読むアメリカ史』(読売・吉野作造賞)の続編、待望の完結!

まなざしのデザイン――〈世界の見方〉を変える方法 書影

まなざしのデザイン――〈世界の見方〉を変える方法

ハナムラチカヒロ[著]

世界へのまなざしを自由にするというのは、
世界に〈景色〉を取り戻すことでもある。
そう、「色」を匂い立たせること。
世界を兆しとしてとらえること。
            鷲田清一(哲学者)推薦

「モノの見方」を変えることは、「世界」を変えることに等しい。しかし、「モノの見方」を変えることほど難しいことはない。私たちのモノの見方は知らず知らずに固定され、見たいものしか見なくなっている。ネット社会の情報技術はさらにその傾向を強めている。私たちの世界は変わらないどころか、どんどん凝り固まっている。
ランドスケープデザインで〈風景〉を変えようとしてきたハナムラチカヒロは、風景の半分は人間の想像力に根ざした〈まなざし〉から生まれるため、人間の外側のデザインばかりを洗練させたところで、その効果はどこまでいっても半分しかないということを悟る。
そこで、人のモノの見方を変えること、すなわち、「まなざしのデザイン」を提唱し、方法論の構築を試みると同時に、実践的にワークショップやパフォーマンスをおこなうことで、〈まなざし〉を変えることから〈世界〉を変えるという冒険に挑戦する。

完全対策 インターネット検定 .com Master BASIC 問題+総まとめ(公式テキスト第3版対応) 書影

完全対策 インターネット検定 .com Master BASIC 問題+総まとめ(公式テキスト第3版対応)

小林道夫[監修]

2017年4月刊行の公式テキスト第3版に対応した、公式カリキュラム完全対応の対策問題集。
NTTコミュニケーションズが発行する公式テキストを補完し、同検定の必修テーマの問題演習と要点解説に絞り、効率のよい検定対策や受検直前の総仕上げに最適な一冊。実際の出題に即した試験一回分の模擬問題も収録。

日本思想史への道案内 書影

日本思想史への道案内

苅部直[著]

日本の思想は本当におもしろいのか。
それが現代に対してもつ意味は何か。

日本政治思想史の第一人者として知られる著者が、和辻哲郎『日本倫理思想史』と丸山眞男『日本の思想』を導き手としながら、古代から近代に至る流れの中で、鍵となる作品を丹念に読み解く。思想の世界に関心を抱いたけれど、何から読み始めたらわからない、そんな読者のための案内役となることを願って書かれた、これまでなかった<日本思想史入門>。

サービスデザインの教科書――共創するビジネスのつくりかた 書影

サービスデザインの教科書――共創するビジネスのつくりかた

武山政直[著]

〈価値提供〉から〈価値共創〉へ!
サービスの概念を根底から覆す新しいデザイン手法を、
日本における第一人者が紹介する、決定版入門書!

「モノのビジネスからコトのビジネスへ」という言葉に代表されるように、近年「サービス」への関心はますます高まり、製品は分かちがたく結びつくようになっており、その流れは、IoT、ビッグデータ、AIの発展によって加速していくと予想される。
また、ビジネスシーンにおいて「デザイン思考」が急速に注目されているように、「これまでにない新しい価値を生み出す」ためのイノベーションの秘策として「デザイン」への関心が高まっている。
「サービスデザイン」は、そうした期待に応えるために、21世紀に入って急速に発展してきたデザイン手法であり、日本でもにわかに注目されている。しかし、「サービス」も「デザイン」も聴きなれた言葉であるがゆえに、昔ながらの固定したイメージ――サービス=提供されるもの、デザイン=美しい形を作るもの――に引っ張られ、混乱を招いている。
本書では、「サービス」と「デザイン」という概念をときほぐし、新たな定義を与えたうえで、ビジネスシーンのみならず公共政策における「サービスデザイン」の可能性を説く。